まず、堺市の都市近郊で有機農業に取り組む今野正章さんの講師に迎えての講習会。
有機農法においての土作りのお話。植物を育てる三大要素の窒素・リン・カリのバランスや、それを補うためにつかう有機質肥料や原肥・追肥についてのお話。畝作りについてのお話などをかなり具体的な説明をしてくださいました。
室内での講習ということもあり、実際に土をさわる前の予習的な内容でした。今野さんの説明はとても現実的で、肥料配合や追肥のタイミングなど、ベランダ菜園においてもかなり参考になる内容でしたよ。
第二週目は、新金岡にある今野さんの畑を見学させて頂いた後に、すぐ脇の畑にて実際に畝を作るところからスタート。まず、今野さんから第一回の講習会の内容をおさえての簡単な説明。
今回、植えたのはトマトとサツマイモ。そして、インゲン豆です。トマトとサツマイモは、苗木を今野さんが用意してくださり、いんげん豆は種から植えました。今野さんに手本を見せて頂きながら、参加者全員で早速チャレンジです。
@鍬で畝の両側を掘ってはらを作りながら、畝に土をかぶせてさらに高くし、それを鍬の側面をつかってならす。それを少しずつ繰り返して、進んでいきます。
A畝の真ん中に15cmほどの溝を作り、その溝に堆肥をまきます。堆肥をたっぷりまいた後は、一度土を被せます。
B畝に約40cm間隔で小さな穴をつくり、そこに苗木を植えます。
C定植した畝に水をまいたり、藁を被せたり、鳥に食べられないようにネットを張ったりして終了。
文字にするととても簡単なようですが、鍬で深く掘ったりするのはかなり力がいります。というより、力任せに動かして、なかなかスムーズに進みません。今野さんは、スイスイ進んでいくのに・・。怒られるかもしれませんが、さすがプロですね。今野さんが作った畝はとても綺麗に出来上がってます。
今回のイベントでは、定植まで。順調に行けば、5月中旬頃にいんげん豆の芽が出るそうです。
作業終了後、今回参加してくださった方々と簡単な懇談の時間を持つことが出来ました。参加者の方には、野菜嫌いな小さなお子さんを連れた方や今まであまり野菜を食べなくてそれを見直したいと考えている方、家庭菜園の参考にと参加された方など、実にいろいろな目標の方が集まりました。このイベントが、少しでも参加してくれた方と食・農との架け橋になれば嬉しいのです。
大阪府有機農業の取り組みとして、今後も「農塾」を通じて有機や農業・就農も興味を持つ方へのセミナーや生産者見学、秋には「プロジェクト耕」にて今回のように参加者自ら畑を開拓するイベントを計画中です。もし、よろしければ、参加してみませんか。